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日別アーカイブ: 2026年9月16日

竜林業のよもやま話~ 新人が伸びる現場、辞める現場~

皆さんこんにちは!
竜林業、更新担当の中西です。

新人が伸びる現場、辞める現場

林業の技術と安全意識を、次の世代へつなぐために

林業は、森林を育て、木材という資源を社会へ届ける大切な仕事です。

自然の中で身体を動かし、自分たちの仕事が山の景色や森林の未来につながることに、大きなやりがいがあります♻

一方で、傾斜地でチェーンソーや林業機械を扱うため、常に安全を考えなければなりません。

新人が技術を身につけ、長く働けるかどうかは、本人の努力だけでなく、現場の教育や人間関係にも大きく左右されます。

新人は山の危険を知らない

初めて山へ入る新人は、どの場所が滑りやすいのか、木がどのように動くのか、重機のどこが死角になるのかを十分に理解していません。

経験者が感覚的に避けている危険にも気づかない場合があります⚠

そのため、「見て覚えろ」だけの教育では不十分です。

どこが危険なのか、なぜその場所へ入ってはいけないのか、異常を感じたときはどう行動するのかを具体的に伝えます。

作業方法だけでなく、危険を見つける視点を教えることが重要です。

質問できる現場は安全性が高い

新人が伸びる現場には、分からないことを安心して質問できる雰囲気があります。

「こんなことを聞いたら怒られる」と感じると、分からないまま作業を進めてしまいます。

林業では、分からない状態での自己判断が重大な事故につながる可能性があります⚠

新人が質問したときは、答えだけでなく理由まで説明します。

「そこへ立ってはいけない」だけでなく、木や機械がどのように動く可能性があるのかを伝えれば、別の現場でも自分で危険を考えられるようになります。

質問を歓迎することは、甘やかすことではありません。事故を防ぎ、考えられる作業員を育てるために必要です。

基本を繰り返し伝える

安全な立ち位置、合図、道具の点検、保護具の着用など、林業には守るべき基本があります。

一度説明したから覚えたはずと考えず、現場や作業が変わるたびに確認します✓

指導する先輩によってルールが異なると、新人は何を基準に動けばよいか分かりません。

現場全体で基本ルールを統一し、経験年数に関係なく守ることが大切です。

先輩が保護具や確認を省略していれば、新人も「しなくてよい」と受け取ってしまいます。言葉だけでなく、日々の行動で安全の基準を示します。

段階的に仕事を任せる

新人を早く育てたいからといって、初めから難しい作業を一人で任せることはできません。

最初は現場の歩き方、道具の運搬や整理、作業区域の確認など、基本から学びます。

次に先輩の作業を見て、必要な資格や教育、技能を身につけながら、少しずつ担当範囲を広げます➡

先輩が見本を見せ、一緒に行い、見守りのある中で任せるという段階を踏むことが大切です。

本人が「できます」と言っても、安全に行えるかを指導者が確認します。焦らず一つずつ経験を積むことが、結果的に確かな成長につながります。

小さな仕事の意味を伝える

新人は、道具の準備や清掃、枝の整理などから始めることがあります。

これらを単なる雑用として渡すと、自分の仕事が何につながっているのか分かりません。

道具の点検は事故を防ぎ、枝の整理は作業員の安全な移動を支えます。木材の置き方を整えることは、次の集材や搬出をスムーズにします✅

一つひとつの仕事が現場全体を支えていることを伝えることで、新人は責任と目的を持って取り組めます。

できたことを具体的に認める

新人教育では、危険な行動や間違いを正すことが必要です。しかし、できている部分を伝えることも欠かせません。

「作業前に足元を確認できた」「機械の動きを見て安全な場所で待てた」「道具の異常を報告できた」など、具体的に伝えます☺

何が良かったのかが分かれば、本人は次もその行動を続けやすくなります。

改善点も、「センスがない」などの言葉ではなく、次にどのような動きをすればよいかを示します。

人ではなく行動について指導することが、成長につながります。

失敗や違和感を隠させない

新人は、作業に慣れるまで間違えることがあります。

大切なのは、異常や失敗に気づいたとき、すぐに作業を止めて報告できることです。

強く責められる現場では、新人が失敗を隠すようになります。機械の異音や道具の破損を黙ったままにすれば、次の作業で大きな事故につながる可能性があります⚠

報告を受けたら、まず安全を確保し、状況を確認します。その後、原因と再発防止策を一緒に考えます。

危険な行動を曖昧にせず、報告できたことは正しく評価する姿勢が大切です。

新人が辞めたくなる現場

教えてもらえないのに失敗すると怒鳴られる、先輩によって指示が違う、体調が悪くても休めない。このような環境では、新人は安心して働けません。

林業は体力を使い、暑さや寒さ、天候の影響も受けます。

疲労が蓄積すれば集中力が低下し、事故の危険も高まります。休憩や体調確認を軽視せず、無理を伝えられる雰囲気が必要です☕

また、翌日の現場や作業内容が共有されない状態では、心身の準備もできません。

人を大切にしない現場では、技術が身につく前に離職へつながってしまいます。

先輩も新人から学ぶ

新人は経験が少ないからこそ、これまでの慣習へ素直な疑問を持つことがあります。

「なぜこの方法なのか」と聞かれたとき、先輩も自分の仕事を改めて考えます⚖

新人へ説明することで、感覚的に行っていた作業を言葉にでき、指導する側の理解も深まります。

新人の疑問が、分かりにくいルールや無駄な手順を見直すきっかけになることもあります。

教育は新人だけではなく、チーム全体が成長する機会です。

林業で働きたい方へ

林業の技術は、一日で身につくものではありません。

山の状態を読み、道具や機械を安全に扱い、仲間と連携する力を、現場経験の中で少しずつ学びます⛰

最初から何でもできる必要はありません。

安全を大切にすること、分からないことを確認すること、教わった基本を守ることが成長の第一歩です。

森林を未来へつなぐ仕事に興味がある方にとって、林業は長く技術を磨ける仕事です⭐

まとめ

新人が伸びる林業の現場には、質問できる雰囲気、統一された安全ルール、段階的な教育、具体的な振り返りがあります。

反対に、説明せずに作業を任せ、失敗だけを責める現場では、人も技術も育ちません。

新人を育てることは、森林を守る技術と安全への意識を次の世代へつなぐことです。

弊社では、仲間同士で声を掛け合い、一人ひとりが安心して技術を身につけられる現場づくりを大切にしてまいります✨

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